
吉村芳生さんに「花を描く時、花は吉村さんにとって何ですか」と尋ねたら、「彼岸だ」と答えてくださいました。
それはどんな心境だろう。
花は命であり、此岸にある。それぞれが生き、死に、全体は続いていく。命の連続が彼岸の風景を作っていく。
表と裏が連続して入れ変わるメビウスの輪。
この世がすなわち彼岸であり、彼岸は此岸の命の中にある。
参加にあたっては「吉村芳生さんの七回忌に一人1点ずつ出品して花の作品展を」と聞いただけでしたが、私なりに「45名の花が会場を埋め尽くし、全体で一つの作品となる」というイメージを持って、その一部になれるように、「此岸」の力がこもるように花を描いてみました。
一つ一つの作品の力が極まれば、きっと展覧会は彼岸となって吉村さんの元に届くのでしょう。
展覧会は観る方があってこそ。
ぜひお出掛けになって、この作品を吉村さんに届ける力を加えてください(´∀`*)
県美界隈展 「花」、Y氏と共に
2020/2/13(木)〜3/1(日)
11:00-18:00
※ 2/18(火)、19(水)、25(火)、26(水)休廊
ギャラリーナカノ
山口県山口市中央1-5-14

